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2012年2月

2012年2月27日

通訳は惚れっぽい

いや、全員がそうでは困るのかも知れませんが。

私が楽しみにしている仕事のひとつに、例年の「食品工学関係の国際セミナーがあります。

だって!仕込み勉強をしているだけで、有難くなってしてしまうのです。毎日食べられるということが、どれほどの工夫の上に成り立っているのか、おどろくばかり。

マヨネーズの容器、ポテトチップの袋、飲み物のプルタブの大きさ…ありとあらゆるところに、中身の食べ物を大事にするための、人間が安心して使えるようにするための、工夫が満ちています。

昨年は震災直前に「食品事故」への誠実・正確な対処法がテーマでした。原発事故後の記者会見を眺めるよい手がかりになりました。

さて、うれしいのは、懇親会でお話ししていてA社の方はわたしがB社の通訳者と思い込み、B社のかたはA社のつれてきた人、と勘違いしていらたと判明すること。

そんなときは、驚くみなさんに心からお礼を申し上げたあと、こうお尋ねするのが私の楽しみです。

「みなさんの最近の商品でおすすめのものを教えてください」

もう、みなさん目を輝かせて開発秘話を語ってくださいます。
「プロジェクトX」や「プロフェッショナル~仕事の流儀」みたいなストーリーがぎっしりです。

で、去年のおすすめはこちらです。

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会場になる、あの大根踊りで有名な大学の学生さんたちのお手伝いぶりもとても気持ち良いものです!


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2012年2月22日

漢字ギライなんてありえない!~学びの衝動にブレーキをかけるのは誰?何?

もともと漢字嫌いのコドモなんていない!と断言したくなります。

そもそも、大人との生活の中で、子どもは文字の世界全体に触れ合うのだと思います。
そこには、ひらがな、カタカナ、漢字、アルファベットの区別はありません。絵との境目もゆるやかでしょう。

渾然一体とした文字の世界も、大人がよく意識して作ったものであれば、漢字とひらがなのバランス、文字領域と余白のバランス、など美しくできているはず(!)。

「よくわからないけど、かっこいい!まねしたい!」と子どもが感じても不思議はありません。

うちの姪がもうすぐ5歳になるころのことです。

彼女は処方薬の紙袋にいたく魅せられていました。

私は小さな紙片にひらがなを一つずつ書いて、くみあわせて言葉を作るゲームを作ってあげようと筆ペンを取り出すと(なぜ、筆ペンかはまた次回)「じぶんでやる!」
そうかい、じゃあやってごらん。

で、この真剣なまなざしはお薬の袋へ。

もう、ひらがなというゲームの前提は全却下、リセットです。

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彼女は、薬袋に書いてあった文字を一つずつ、す・べ・て カードに書き写したのです!

服用の「用」の書き順など知りません。だから、妙な順番でしたが、書きあがった字を眺めて「なんだかへん」と。

この「なんだかへん」感があれば、書き順を教わるときにどれほど「待ってました!そういうことね!」とイタダキできることでしょう!

それにしてもこの枚数、すごいでしょう?

憧れ+集中+持続=夢中力!

彼女は自分の夢中力だけでひとりでここまでやってのけました。

私は何もご指導なんざ致しませんでした。
(彼女の学びの衝動に気付き、環境を整えるのは、そりゃ職業柄あたりまえですが)

印刷がツブレていて見にくい字を、彼女の求めに応じて拡大書き直ししたり、「**ちゃん、**ちゃん、これ見てごらん」などと彼女の集中ぶりを認識せず、まるで関係ない邪魔ばっかりするADHD傾向のバアさん(我が母…。)を静かに追い払ったりしていただけです。

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こういう力、すべての子どもの中にまどろんでいると信じています。
その力が目覚めたそうなそぶりを見せたときに、折よく「コケコッコー!」と啼くサポーターでありたいです。

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ひらがな、カタカナ、漢字、と分類するのが間違っているとは言いません。クラスで教えるには「便利」かも。でも、唯一の当たり前、とは思いません。何が前提になっているか考えなくては。画数が少なければ簡単?却ってバランスはとりにくいでしょう?

文字成立史を振り返ると、たとえば「ひらがな」の前にひらがなのベースになった漢字を「文様」として楽しむ、身体を使って動いてみることもできる。

「背後の前提」を否定するのじゃなく、折あらば、その弱みをもっと深いところからサポートしちゃうもんね、といつも虎視眈々と機会を狙っているような先生はなかなかイイゾ、と思います。

イヤ、実は、同じような「変なあたりまえ」が「学びの衝動にブレーキをかける」ことは英語にもあてはまるのです。なんでブロック体と筆記体をあんなに無味乾燥に機関銃のように練習しなくちゃならないんでしょ。ブロック体は石や木に刃物で刻むのにぴったり。筆記体はインクに羽ペンでしょ。

そのあたりの歴史の薫りを想像、体感する暇を惜しむことこそ、惜しい。

そんなにあわててフリーズドライ食品をそのまんま次々に口に放り込んでどうするの。

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2012年2月13日

根っこも葉っぱも賢いぞ!【要るものを選び取るチカラ】

昨日、とっても腹に落ちる、これは本当だと直感するお話を聴きました。

話したのがどなたかは、知る人ぞ知る、北海道のあの方です。

植物の枝ぶり、葉のつきかたは、その植物に必要な日光、風通しなどを得るためにいちばん都合の良い形になっているそうです。それは環境に形作られるだけでなく、植物の中にちゃんと知恵が備わっているのだそうで。

で、根っこもなんでもかんでもおかまいなしに土壌にあるものをぐびぐび飲み込むのではなく、葉っぱや幹と相談して、取り入れるものを選んでいるというお話。

擬人法で書くとなんだかおとぎ話のようですが、フィルター機能、波長、などの科学のことばを使うとちょっとサッパリしすぎるもので…


で!!合成物質にくたびれた畑では、この根っこのフィルター機能、葉っぱや花との連絡もいまひとつ。あまりよろしくないものも取り込まれやすくなってしまいます。

ところが、微生物が大活躍できるよう、自然の力を尊重して、ていねいに手入れされた土壌では、根っこフィルターもばっちり!自分にとって不要なモノ、良くないものをホイホイ取り入れたりはしないそうです。

さて、東北は農薬使用量が比較的少ない、とある方に聴きました。

原発事故後の福島で、思いのほか放射線値が低い野菜がずいぶんありました。これも、なにも偶然や幸運ばかりではなく、それまでの田畑作りが天地の理にかなっっていたしるしなのかも知れません。


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2012年2月 9日

修道士のうつ病を治したのは

ある日、フランスの耳鼻咽喉科医、トマティス先生は修道院に呼ばれました。

やたらうつ状態を示す修道士が増えたという相談です。話を聴いてみれば、変わったことはただ一つ。修練長の合理主義のモト、朝夕のグレゴリオ聖歌を取りやめたのです。

これを復活したら、みるみる修道士たちは元気を取り戻しました。

朝夕の聖歌の時間は、
①自分のからだを響かせて歌う
②高い天井の空間でその反響をきく
③周囲のひとと響きあう

そして
④ふだんのおしゃべりでは等閑になりがちな滑舌、母音のひびきを確認する
⑤深い呼吸を経験する
⑥スタイルのある古典語にふれる

豊かな時間だったのです。

ありとあらゆる高さの音を含む空間と時間には、人間のからだ、こころ、知性を心地よく目覚めさせる力があったことでしょう。トマティス・メソッドでも、低周波音は身体に、中周波は感情に、高周波は思考に影響することがわかっています。

さて、この経験が毎日あるのとないのとでは、学校でも大違いになる、と私は実感しています。

「ある」の学校でも、学校要覧を見れば、どこも同じように「朝は礼拝をしています」と書いてはありますが…

*場所は? 
体育館?講堂?ゴシック礼拝堂?~音響が全然ちがいます!

*歌い方は? 
讃美歌は4パート楽譜に書いてあるけれど、まさか全員で一番上だけ?それとも初見で4パートにわかれてる?もちろん、4パートの方が、周囲の声にみみをすませ、即座に自分の出すべき音を思い浮かべ、出す練習になります。

このあたりの環境の整え方、歌い方の違いは、オマケとして学習にも大いに影響し、世間はそれを無意識に感じているのではないでしょうか。


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2012年2月 3日

私だったらこの私立中学を選ぶ!

な~んて書くと、教育評論家のようですね。
そんな大それたことを言うつもりはございません。

学校を外から評価するにはいろんなものさしがあるようです。
なかには「へ~。」としか言いようのないものもありますが。

ただ、関東の私学に関して、私なりに学校を見る指標はコレ。

その学校でずっと続いてきたドラマがあって、
自分も途中の〇幕〇場から登場するんだ!という高揚感。

そのドラマの書き手は先生ではありません。
ひとつのイキモノとしての学校のスピリットそのもの、
ひとりひとりの生徒、先生、をふくめてもっと大きなもの。

これが盛り上がり続けている学校は、
数字では表しにくい輝き方をしているように思います。

F、S、Jで始まる、一見バラバラに見える学校の共通点はまさにコレとお見受けします。


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