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2012年2月22日

漢字ギライなんてありえない!~学びの衝動にブレーキをかけるのは誰?何?

もともと漢字嫌いのコドモなんていない!と断言したくなります。

そもそも、大人との生活の中で、子どもは文字の世界全体に触れ合うのだと思います。
そこには、ひらがな、カタカナ、漢字、アルファベットの区別はありません。絵との境目もゆるやかでしょう。

渾然一体とした文字の世界も、大人がよく意識して作ったものであれば、漢字とひらがなのバランス、文字領域と余白のバランス、など美しくできているはず(!)。

「よくわからないけど、かっこいい!まねしたい!」と子どもが感じても不思議はありません。

うちの姪がもうすぐ5歳になるころのことです。

彼女は処方薬の紙袋にいたく魅せられていました。

私は小さな紙片にひらがなを一つずつ書いて、くみあわせて言葉を作るゲームを作ってあげようと筆ペンを取り出すと(なぜ、筆ペンかはまた次回)「じぶんでやる!」
そうかい、じゃあやってごらん。

で、この真剣なまなざしはお薬の袋へ。

もう、ひらがなというゲームの前提は全却下、リセットです。

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彼女は、薬袋に書いてあった文字を一つずつ、す・べ・て カードに書き写したのです!

服用の「用」の書き順など知りません。だから、妙な順番でしたが、書きあがった字を眺めて「なんだかへん」と。

この「なんだかへん」感があれば、書き順を教わるときにどれほど「待ってました!そういうことね!」とイタダキできることでしょう!

それにしてもこの枚数、すごいでしょう?

憧れ+集中+持続=夢中力!

彼女は自分の夢中力だけでひとりでここまでやってのけました。

私は何もご指導なんざ致しませんでした。
(彼女の学びの衝動に気付き、環境を整えるのは、そりゃ職業柄あたりまえですが)

印刷がツブレていて見にくい字を、彼女の求めに応じて拡大書き直ししたり、「**ちゃん、**ちゃん、これ見てごらん」などと彼女の集中ぶりを認識せず、まるで関係ない邪魔ばっかりするADHD傾向のバアさん(我が母…。)を静かに追い払ったりしていただけです。

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こういう力、すべての子どもの中にまどろんでいると信じています。
その力が目覚めたそうなそぶりを見せたときに、折よく「コケコッコー!」と啼くサポーターでありたいです。

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ひらがな、カタカナ、漢字、と分類するのが間違っているとは言いません。クラスで教えるには「便利」かも。でも、唯一の当たり前、とは思いません。何が前提になっているか考えなくては。画数が少なければ簡単?却ってバランスはとりにくいでしょう?

文字成立史を振り返ると、たとえば「ひらがな」の前にひらがなのベースになった漢字を「文様」として楽しむ、身体を使って動いてみることもできる。

「背後の前提」を否定するのじゃなく、折あらば、その弱みをもっと深いところからサポートしちゃうもんね、といつも虎視眈々と機会を狙っているような先生はなかなかイイゾ、と思います。

イヤ、実は、同じような「変なあたりまえ」が「学びの衝動にブレーキをかける」ことは英語にもあてはまるのです。なんでブロック体と筆記体をあんなに無味乾燥に機関銃のように練習しなくちゃならないんでしょ。ブロック体は石や木に刃物で刻むのにぴったり。筆記体はインクに羽ペンでしょ。

そのあたりの歴史の薫りを想像、体感する暇を惜しむことこそ、惜しい。

そんなにあわててフリーズドライ食品をそのまんま次々に口に放り込んでどうするの。

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