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2012年4月 4日

「運動神経が悪い」のいい加減 その② 英語は90度回転したら読みやすいの怪

英語の本を読むのが苦手、という私のオトモダチさん。
本を90度右に回転したら、読みやすくなるかも知れませんよ。

イギリスのみなさんには「きもちわるーい」とウケ(!)ますよ。

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ちょいと中高時代に戻りますと…
日本人はむずかしい英語は読めるのにリスニングが苦手、と聞くたび、
私には何のことやらさっぱりわかりませんでした。

中高時代の学びは英語の美しさそのものを先に「古典的な音」で堪能するという
耳人間の私にはとても幸せなものでした。

だから、「読んでわかるのに、聴いてわからない」という事態が
どういうことかさっぱりわからなかったのです。

私は「読んでわからないものも、聴けば分かる」だったからです。
でも、ちょっと待って…
「読んでも、聴いても、ちゃんとわかる」とは違いますね。
日本のみなさんも、私も、どっちもどっちです。

このことは大学に入ってからひびきました。

三鷹の「集中治療室」大学は、1・2年次で大学で学ぶスキルを
英語で集中的に鍛えます、しごきます。
(注:英語そのものだけを鍛えているわけではありません。)

ディスカッションやプレゼンテーションが多い授業に参加するために、
相当な宿題と自分での調べものが欠かせません。
とにかくたくさん読まないと何にも始まらないのです!

当時はまだマックのColor Classicが出始めて、
ウィンドウを何枚も開けられることにびっくりしていたころ。
電子書籍なんてありません。
図書館で分厚いハードカバーを借りては通学の車内で読もうとするのですが…

読めない。
どんなに頑張っても1ページも読み終わらないうちに寝てしまうのです。

往復4時間通学に疲れていたとしても、これはひどい。

何とかしようと思って、速読やら、スキャニングのスキミングの…と
いろんなスキルに手を出しました。

でも、読めない。情けないばかりでした。

ずっと日本で育ったのに、帰国子女?と必ず訊かれていたころの自信は
ガラガラと崩れ去りました。

クラスメートの目にも「あの子はあまり勉強してこない、自信のない、おとなしい子」
と映りはじめたらしいと気付き、さらに情けなくなりでした。

とにかく仕方ないので、せっかく東京始発の東海道線の中でも
立ったまま読んだりしていました。これならさすがに寝ません。

(勤め帰りのJR職員さん3人連れに
「学生さん、すいているんだからおかけなさい。
まあまあ、勉強はあとにして、これでもどうぞ。」
と缶ビールをいただいたことがあります。happy01

まあ、根性でのりきってしばらくは忘れておりました…

そして20年近くがたち、
通訳者としてあちこちで楽しく仕事をするようになりました。

「ナンだこの人、やたら長時間の通訳も大丈夫みたい。なら翻訳も頼んでみよう」
とみなさん思ってくださったようですが、ここで20年前の亡霊登場。
いや、はじめは亡霊だったことすら気づきませんでした。

翻訳すべき本を読みながら、寝てしまうのです。
寝たくないのに寝てしまう。
笑い事じゃありません。

「脳のつくりがちがうんじゃない。」
「典型的な通訳さんタイプよね。」
と言われると否定はできないけれど、悔しかった!

私は日本語の作文は得意だったし、
縦書きの日本語を読むのはとても速いのです。
何が起きているのだろう…と苛立ちました。

で、単純なことだったのです。

HANDLEINPPのトレーニングとして、受講生がお互いに丁寧なアセスメントをしてみたら…

なーんだ、純然たる極端な亭主関白の左目ききだったのです!
右目との夫婦仲の悪さに前回のATNRが
かかわっているらしいこともわかりました。

発達のなりゆきとして、上から下、中心から外への動きを
人間は自然に感じるといいます。
ということは、左目は「鼻から左耳」の向きで動くのが楽

この猫ちゃんでいうと、水色矢印が左目のデフォルトな動き。
赤色矢印が英語の読みの向きです。

Photo


あれ?英語の「左から右」の向きは左目のデフォルトとは反対ではないですか。

どれ、試してみよう。左目を「左耳から鼻」へ動かすと…
眉間が痛くなりそう。吐き気すらしそうです。

これほど違和感のある動きを、
左目関白おやじが無理してガンバッテいたのです。
そんなことでガンバッテ、疲れてしまって、
眠りに落ちていたとは…!

わけがわかれば手は打てます。

①亭主関白な左目をおおって、奥様の右目で読む。
⇒楽!

②本を90度右に回転して縦に読む。
⇒まあ、悪くないけど、人前でやると気持ち悪がられる。

③目のトレーニングをする。
⇒はい、正攻法です。疲れ目にもいいみたい。

このごろは翻訳のペースがずいぶん上がっています。

なーんだ、脳のつくりやらタイプやらなんていう枠組みに自分をあてはめて
扉を閉じることなんかなかったのですね。

…いや、違うな。
「私には自分でわかっていない何かが起きている」という
ふがいなさが導き手となって
「人の学びはアタマだけでなされるのではない」ということを
実感する旅をさせてもらったといったほうが心に近い気がします。

さて、この旅にご一緒くださるのは…

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